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H.A.Bノメルマガみたいなもの『アドルムコ会全史』(佐川恭一、代わりに読む人)

当記事はH.A.Bが取次の新刊を案内する際に使用した文面をそのまま掲載しているものです。仕入れご希望の方は注文方法から、通常の購入をご希望の方は注文サイトから(いずれも末尾)ご購入ください。


『アドルムコ会全史』

著:佐川恭一

価格:3,100円+税

ISBN978-4- 9910743-4-9

出版社:代わりに読む人

四六判上製角背、444頁

 

配送日:2022年3月下旬、初回発送

取次経由は4月中旬店着

 

【販売条件】

買切:75%/委託:80%

*取次流通あり。

 

★束3cm以上のため、送料の関係で買切時の掛け率が通常より5%高くなっております。

ご了承いただけますと幸いです。

★今回も代わりに読む人、直卸もあります。こちらの方が掛け率が低い(65%)ので遠慮なく、利便に応じてご利用ください。

 

 

『パリのガイドブックで東京の町を闊歩する』『うろん紀行』でファンも多い出版社「代わりに読む人」。5冊目の出版物は、小説家・佐川恭一さんの作品集です。

他の文芸出版社からも著作がある方ですが、一般的な商業誌では掲載しずらい「顰蹙小説」を中心とした作品集です。刊行の経緯は、出版社からのコメントにて。

厚さ3cmの非常にボリュームのある本。装丁も仕掛けがある形に仕上がるそうです。ご期待ください。

 

[代わりに読む人からのコメント]

昨年は『舞踏会』(書肆侃侃房) 、『ダムヤーク』(RANGAI文庫)が話題となり、短編「ジモン」が『現代の小説2021 短編ベストコレクション』(日本文藝家協会編、小学館文庫)にも選ばれ、これからさらなる活躍が期待される小説家です。

1年前のある日、SNSを徘徊していたら、そんな佐川恭一さんが日の目を見ないままの顰蹙小説をたくさん秘蔵していて、どうにか出版できないものかと呟いておられました。

それを見た私は即座に連絡を取り、約二週お預かりした大量の原稿を片っ端から読みました。

まずその完成度の高さ、そしていくつかの文学作品を時折彷彿とさせられて嬉々とし、読んで笑い、笑ってしまったために深く考えざるを得なくなりました。

この不謹慎なジョークを笑ってよかったのだろうか。 心の暗部を照射され、放り出されたような気持ちになりました。

ぜひ作品集を出そうとその時に思いました。なので、今回後ろめたさの残った作品をあえて選んでいます。

これまでの代わりに読む人の本とは一味も二味も違いますが、手にとって読んでいただきたいと思っています。

 

確かに、相手を選ぶ小説ではあります。

そこで、こうした不謹慎に笑い飛ばす作品を望まない人が手に取らないように、装幀を工夫しています。

怪しくもかっこいい装画を『死都調布』などが人気の漫画家・斎藤潤一郎さんに描いていただきました。

内容もさることながら、分厚くてなかなか売りにくい書籍です。

少しでも直取引くださる書店での購入に繋がるように、直取引またはHABから仕入れてくださる書店さま向けに、読者特典として「アドルムコ会への招待状」なるポストカードを挟み込みます。

どうぞよろしくお願いいたします。

 

その他、近隣の取扱書店の店頭およびwebショップもご利用ください。